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BOOK WARM「本の虫」vol.3

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私の家では夕食時、TVを見ない。

子供の頃、父親から禁止されていたので、

友達の家は家族みんなでTVを見ながら

夕食をするというのを聞いてとても羨ましかった。

 

だが今となっては、そんな教育をしてもらえて

よかったと思っている。

 

TVを見ながら食事をすると、

料理の味を味わうことがほとんどなくなってしまうように思う。

しかも今のTVはテロップが常時流れるので

何も考えずに見れる為、脳が活動停止している気分になる。

味も分からず、家族間の会話も少なく、

番組によっては考える必要もなく、得るものもあまりない。

 

1日の中で、家族がゆっくり集まれる

貴重な時間だったりするからこそ、

そんな風に思ってしまうのかもしれない。

 

 

 

1974年、フランスのブルターニュ半島のテレビ塔が

過激派によって爆破され、その後1年間、

この地方にあったTVが見れなくなってしまった

という事件があった。

 

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その1年間、この地方で面白い現象が起きた。

みんなが本を読むようになったので、

本屋の収入が増え、子供は外で遊ぶようになったので健康になり、

人々のコミュニケーションが増え、

つながりが綿密になったらしい。

 

 

 

TV番組をすべて否定するつもりはない。

素晴らしい番組もたくさんある。

結局のところTVに限らず、垂れ流される情報に

受け身なのか、自ら選んで見ているのかの差が

問題なのかもしれない。

 

 

最後に僕のお気に入りの本の中の一節を紹介したい。

 

普及版 モリー先生との火曜日

普及版 モリー先生との火曜日

 

 

 

モリーは自分の文化を作り出していた。

ディスカッショングループ、友人との散歩、

ハーヴァードスクエア教会での自分の好みに合わせたダンス。

グリーンハウスというプロジェクトを発足させて

貧しい人たちに精神面のケアを受けられるようにした。

 

本を読んでは授業の新しいアイデアを探し出し、

同僚を訪ね、昔の教え子と交際を続け、

遠くの友人に手紙を出す。

食べることと自然を見ることに多くの時間を使い、

TVのお笑い番組や今週の映画で時間を無駄にしない。

 

人間的な活動、会話、協力、愛情の繭を編み上げ、

それがボウルに波々とついだスープのように

彼の生活を満たしていたのだ。

 

 

 

 

モリー先生との火曜日 [DVD]

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